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ミャンマー>ミャンマー中部での地震発生、軍が阻む救援活動

メコン河開発メールニュース2025年4月3日

 

既に多くの情報が出ていますが、3月28日にミャンマーのザガイン管区域を震源とする大規模な地震が発生し、甚大な被害をもたらしています。

地震による死者数(DVBのデータに基づく)。随時更新。
https://public.tableau.com/app/profile/caroline.emmanuel/viz/earthquack_17432246515050/Dashboard1
2025年4月2日ミャンマー時間午後8時時点の死者数は3866人。


ミャンマーでは2021年2月1日のミャンマー軍によるクーデターにより、選挙で選ばれた政権が崩壊しました。クーデター後すぐ、軍の支配に対し市民不服従運動が巻き起こりました。その先頭に立った医療従事者に対し、ミャンマー軍は弾圧を繰り返してきました。特に、今回大きな被害を受けているマンダレー管区域では、病院が閉鎖されるなどしており、医療従事者が圧倒的に不足しているようです。

ミャンマーの独立系メディアや市民グループは、地震の後も軍が被災地も含む各地で空爆を続けていると報告しています。

地震発生後に行われた空爆の回数と場所(DVBのデータに基づく)。随時更新。
https://public.tableau.com/app/profile/caroline.emmanuel/viz/airstrikeafterEQ/Dashboard1
2025年4月2日現在、48回の空爆により58人が死亡。


また、ミャンマー軍が今回の地震の発生後に緊急救援を妨害していることが複数報道されていますが、これは今までも起きてきたことです。

支援のニーズは非常に大きいものの、どこを通し支援するか、ということが非常に重要なイシューになっています。メコン・ウォッチを含む約260の市民団体が賛同した以下のステートメントで、今回の支援で国際社会に求められることをまとめています。

"Press Statement: Civil Society Calls for Disaster Relief for Earthquake Survivors and Affected Communities in Myanmar," March 30, 2025(「プレスステートメント:市民社会、ミャンマー地震被災者・被災コミュニティへの災害救援を要請」 2025年3月30日)
https://progressivevoicemyanmar.org/2025/03/30/press-statement-civil-society-calls-for-disaster-relief-for-earthquake-survivors-and-affected-communities-in-myanmar/
ミャンマー軍には災害救援を武器として使ってきた歴史がある(2008年のサイクロン・ナルギス、2023年のサイクロン・モカ、2024年の台風「ヤギ」)。今回の地震に対する災害救援を行う際には、国民統一政府(NUG)や民族抵抗組織(ERO)、市民社会団体など、ミャンマーの人びとの命や安全を明らかに重視するステークホルダーと共同で行うことが重要。


関連報道を以下に紹介します。

●ミャンマーの人権状況に関する国連特別報告者トーマス・アンドリュース氏のコメント(2025年4月1日)
https://x.com/RapporteurUn/status/1906912059599868311
軍政による攻撃の停止や、援助の妨害の解除などを求めている。

●"Myanmar junta blocks quake coverage as death toll jumps to 1,700," Myanmar Now, March 31, 2025
https://myanmar-now.org/en/news/junta-blocks-quake-coverage-as-death-toll-jumps-to-1700/
海外のジャーナリストが被災地に入るのを軍政が止めているとのこと。

●「ミャンマー大地震 死者3000人以上 軍は民主派勢力とー時停戦」NHK(2025年4月3日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250403/k10014768291000.html
ミャンマーのチョーモートゥン国連大使(2021年のクーデター前に就任)が「軍による妨害やさまざまな制限のせいで市民は困難な状況に置かれ、人命救助も難しくなっている」と述べ、また軍が支援物資を自らの権力強化に利用する懸念を表明したことなどを紹介。

●「病院に入れず外で治療を受ける人々……ミャンマー中部地震をBBC特派員が取材」BBC(2025年4月3日)
https://www.bbc.com/japanese/articles/c9qwlpgznvdo
映像ニュース。BBC取材チームが震源に近いマンダレーを取材。

●“How aid becomes a weapon in Myanmar's war zone,” BBC, April 3, 2025
https://www.bbc.com/news/articles/cp8je14g2eno
ミャンマー軍が過去の災害時に自らの支配下にない地域への援助を妨害してきたことについての記事。BBCによればミャンマー軍の完全な支配下にある領土は国全体の21%にすぎない。

●"Exclusive: Myanmar Red Cross, junta officials had notice of Chinese relief team’s presence in Myanmar before aid convoy attack," Myanmar Now, April 3, 2025
https://myanmar-now.org/en/news/exclusive-myanmar-red-cross-junta-officials-had-notice-of-chinese-relief-teams-presence-in-myanmar-before-aid-convoy-attack/
地震後の4月1日の夜、救援物資を積んでマンダレーに向かっていた中国赤十字社の車列がシャン州北部を通行中、ミャンマー軍に機関銃で攻撃された事件についての詳細。

●"Junta chief to leave quake-striken Myanmar for summit, aid groups clamour for access," Reuters, April 3, 2025
https://www.reuters.com/world/asia-pacific/myanmar-junta-should-widen-access-earthquake-rescuers-aid-rights-groups-say-2025-04-02/
軍政は海外のジャーナリストによる取材を認めていない。ザガインの街に行った男性は「そこらじゅうに兵士がいる。それは救援ではなく治安維持のためで、すべての車両を検問している」と述べた。マンダレーのある女性は、救助が進んでいないにもかかわらず当局は水かけ祭り用の舞台の建設を進めていると述べた。


(文責:メコン・ウォッチ)

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