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メコン河開発メールニュース 2006年6月18日
メコン全体をカバーする電力網開発がアジア開発銀行(ADB)の支援などで進められている中、中国雲南省の視点を5月18日と6月7日のニュースで紹介しました。
特に6月7日のニュースでは、雲南省は電力不足を解消したと報じていますが、以下の地元紙の報道では、乾季の終わりで水位が低い季節ということもあり、電力供給量は需要を大幅に下回っているということです。
メコン・ウォッチの大澤香織による翻訳ニュースです。
(2006年3月20日、雲南日報)
現在、電力と石炭の供給不足、石炭の質の悪さ、水力発電所の貯水情況が悪いなどの影響で、雲南省は2006年初以来、電力供給のもっとも困難な時期に差しかかっている。
最近のデータによると、雲南電網は毎日、火力発電を2000万キロワット時発電している。漫湾(マンワン)、大朝山(ダチャオシャン)、魯布革(ルブガ)など主要水力発電所の水位の低下は著しく、礼河では正常の灌漑用水位が維持できるのみだ。
2月下旬以来、石炭と水の情況が悪かったため、火力発電所は出力不足、水力発電所も十分な発電を行うことができなかった。このため、雲南電網の一日の平均電力は226万キロワットにとどまり、ピーク時と比較した電力不足は3分の1以上に達した。雲南における電力供給の形勢は楽観できない。
現在の情況に対して雲南電網は最大の措置をとっており、石炭供給に力を入れ、発電企業に生産と運行と検査計画管理を強め、厳格な計画のもと電力を使用し、重点事業建設プロジェクトのために電力供給を行うことを求めた。このほか、南方電網はさらに西電東送のための電力量を減らし、周辺の省からの電力購入を試みている。
※原文は、以下のサイトで読むことが出来ます。