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カンボジア・セサン下流2>カンボジア・中国企業がダム建設覚書を締結 

メコン河開発メールニュース2012年11月30日

11月26日、カンボジア北東部ストゥントレン州のセサン川に建設される、セサン下流2ダムの建設に関する覚書が締結されました。
この事業はカンボジア、ベトナム、中国企業による共同事業と伝えられてきましたが、下記のグローバルタイムスの報道では、これまで公表されなかった中国企業名「ハイドロランチャン国際エネルギーHydrolancang International Energy)」が明らかになりました。一方、Cambodia Dailyの11月28日の報道によると、当初事業に参画していたベトナム企業はこの事業から撤退した模様です。また当初、電力の大半がベトナムへ輸出されると言われていましたが、今回締結された売電契約はカンボジア電力公社が購入先となっているとのことです。

これまでもお伝えしてきたとおり、セサン下流2ダムの建設はメコン河全体の魚類生態系に悪影響を及ぼし、カンボジアだけでなくメコン河流域に暮らす人びとの生活に甚大な被害を与える事業です。更に、土地紛争が激化するカンボジアにおいて、約5,000人にも及ぶ住民移転が計画されているにも関わらず、その情報は明らかにされていません。

>> ダムが建設されるセサン川流域について
>> セサン下流2ダムについて 

この事業の影響地は、上流のベトナムでのダム開発に長年苦しんできた場所でもあります。12月15日には現地NGOスタッフと住民からのお話を伺う機会を設けました。ぜひ、ご参加ください。詳しくはこちらをご参照ください。

カンボジア、中国企業が水力発電プラントを共同開発

2012年11月26日グローバルタイムス

カンボジアロイヤルグループと中国ハイドロランチャン国際エネルギーは、月曜日(11月26日)、カンボジア北東部ストゥントレン州を流れるメコン河支流に、400メガワットの水力発電ダムを建設するための合弁契約を締結した。

この契約は、カンボジアロイヤルグループ社長で通信業界の大物Kith Meng氏とハイドロランチャン国際エネルギー会長のHuanh Guang-ming氏の間で締結された。
Kith Meng氏は、ストゥントレン州セサン郡のセサン川のダムへのこの投資は、中国、カンボジア、ベトナムの民間企業という複数アクターによる初めての事業である、と言った。

この事業に係わるベトナム企業は、月曜日の締結式には出席しなかった。

この後、事業実施企業とカンボジア電力による売電契約も締結された。
カンボジア副首相兼経済財務相のKeat Chhon氏の立会いの下、Kith Meng氏と、カンボジア電力社長のKeo Rottanak氏は契約書にサインした。
契約によると、ダム事業者は、全ての電力をカンボジア電力へ売却する。

カンボジア政府は今月初めに本ダムの建設を承認した。政府の発表によると、ダム開発はカンボジア、ベトナム、中国企業の共同事業で、総投資額は約7億8,100万米ドルと言われている。

本事業は45年のBOT(建設・運営・引渡方式)契約とされ、建設期間は5年で操業期間は40年と言われている。
建設開始時期はいまだ明らかにされていない。

政府発表によると、操業が開始されると年間2960万米ドルの税収入が見込めるという。

ストゥントレン州はカンボジア北東部に位置し、カンボジアの首都プノンペンから481kmの距離にある。

(文責・翻訳/メコン・ウォッチ)

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