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昆明市上水道整備事業

プロジェクト名
昆明市上水道整備事業
プロジェクト地
中国雲南省昆明市及び掌鳩河
実施機関
昆明市人民政府
資金供与
国際協力銀行が209億300万円を融資
状況
実施中、2005年完成予定

昆明市上水道整備事業は、中国雲南省の昆明(Kunming)市における水不足を解消するため、掌鳩河(Zhangjiu river)上流に雲龍(Yunlong)ダムを建設し昆明市までの導水、浄水場、送配水施設を建設することにより、都市化に伴う水需要の増大に対応しようとするものです。上水道施設の建設には日本のODAが使用されており、その水源確保のための雲龍ダムによって住民移転の問題や、水質汚濁などの影響が懸念されています。

昆明市上水道整備事業とは

昆明市掌鳩河上水道整備事業は、中国雲南省の昆明(Kunming)市における水不足を解消するため、市の北約100キロの掌鳩河(Zhangjiu river)上流に雲龍(Yunlong)ダムを建設し、導水、浄水場、送配水施設を建設、今後増大が見込まれる水需要に対応しようとするものです。昆明市は従来、?池(Dianchi lake)の湖水を水源として取水をしていましたが、近年は?池の著しい水質汚染もあり、取水が限界になっていることからも新たな水源の確保が必要とされてきました。

上水道施設の建設には、日本のODA(円借款)が使用されており、投資額の約74%が日本からの融資でまかなわれます。この施設の水源確保のために計画された雲龍ダムは、禄勧(Luquan)イー族ミャオ族自治県の雲龍郷に1999年から建設が始められ、2005年の完成が見込まれています。

ダムにより移転が必要とされる住民の数は2002年末までに約12000人にのぼり、水没する村落は91と報告されています。また、水没予定地ではこれまで主に農業によって経済活動が支えられてきたため、比較的肥沃な畑地の水没が人々の生活に大きな影響を及ぼすことが懸念されます。さらに現在でもダム地区内で生活している人々への影響も免れません。

2001年9月に提出された雲南省水利水電勘測設計研究院の周云氏の報告によると、住民移転の問題として、住民、なかでも年配の人々は故郷の土地を離れがたく感じており、生活環境の変化に速やかに対応出来ないなどの困難を抱えています。また、再定住地に以前から暮らしていた住民との不和や、今もダム区に居住している親戚、友人との連絡が不便であること、従来は土葬であった慣習を火葬へ転換せざるをえないことなど、住民にとって多くの受け入れが難い状況が生まれています。

さらに環境面では、雲龍ダムの下流に位置する雲龍河(Yunlong river)と石板河(Shiban river)の合流点以降、水質汚染が深刻であるといった報告もなされています。

 

**現在メコン・ウォッチではこの案件のモニタリングを行っておりません。関連情報をお持ちの方の情報提供をお待ちしております(最終更新日2005年8月)**

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