ホーム > 追跡事業一覧
> 国境を超える開発問題 >
メコン河本流ダム開発(下流) > サナカムダム
サナカムダム
サナカムダムはラオス北西部ビエンチャン県、タイのルーイ県との国境の上流に位置します。幅1,144メートル、高さ38メートル、貯水面積81平方キロメートルとなる予定です。予定出力は700MWで、主にタイへの売電が目的です。ダムの建設にともない、10村、800世帯、4,000名の住民の移住が必要とみられています。現在計画中のメコン河本流ダムのうち、サナカムダムは最も長期間(乾期に約1ヶ月間)水の流れをせき止めることができるとされています。
- プロジェクト名
- サナカム水力発電事業(英語ではダム名SanakhamまたはXanakhamと表記)
- プロジェクト所在地
-
ラオス北西部 ビエンチャン県
- 調査・実施主体
- プレF/S:大唐海外プロジェクトマネージメントオフィスの委託で、Hydro China Northwest Engineering Corporationが実施
事業社:中国企業の大唐国際発電(Datang International Power Generation Co. Ltd.)、大唐海外投資有限公司(China Datang Overseas Investment Co. Ltd.)
- 事業費・供与先
- 資金の19%をラオス政府、81%を大唐国際発電が拠出
- 状況
- 2007年12月11日、F/Sの覚書(MOU)が交わされ、2010年5月10〜12日にGeneral Institute of Hydropower and Water Resources Planning and Designの主催で、北京でプレF/Sレビュー会合が開催されました。2010年12月27日にはPDA(Project Development Agreement:期間18ヶ月)が結ばれ、2012年1月に完了。その後、初期環境影響調査(IEE)が準備中とされています。
- 懸念される問題点
- ・ダムの建設により、762ヘクタールの農地が水没する。
・魚道について言及はあるが、詳細は不明。
関連情報