ホーム > 追跡事業一覧 > 国境を超える開発問題 > セサン・スレポック・セコン川流域ダム開発
事業名 | 設備容量(MW) | 進行状況 | 実施主体(国) | 詳細 |
---|---|---|---|---|
ラオス領域 | ||||
ホアイホ Houay Ho |
150 + 2.1 |
操業中 ・操業: 1999年〜 |
ラオス電力会社(ラオス)〈20%〉、Suez Energy(ベルギー)〈60%〉、HHTC(タイ)〈20%〉 | チャムパサック県とアタプー県のセコン川支流に位置する。 建設は、Daewoo(韓国)とLoxely(タイ)による。2002年にTractebelに売却された。 電力はタイへ輸出されている。 環境への悪影響と深刻な移転問題で議論となった。 |
セカマン3 Xekaman 3 |
250 | 建設中断(理由は不明) ・ダム建設:2006年〜 ・送電線整2009年 |
ベトナム・ラオス電力投資開発株式会社(ベトナム)〈85%〉、ラオス電力会社(ラオス)〈15%〉 | 事業費用は約2億7300万ドル(推定)。 セコン県のセコン川支流セカマン川に位置する。 EIA報告書は存在するが、公開されていない。 建設は、ベトナム企業Song Da Corporationによる。 ベトナム貿易銀行とBIDVが6600万ドルを融資。 ベトナム・ラオス電力投資開発株式会社の株主構成は、Song Da Corporation(49%)、Vietnam National Oil and Gas Group (PETROVIETNAM)、BIDV、PETROVIETNAM Joint Stock Finance Corporation、BIDV Securities Company。 電力の90%をベトナムに輸出、残り10%をラオス国内で消費する予定。 完成後10年間は、ベトナム・ラオス電力投資開発株式会社が管理し、その後はラオス政府が業務を引き継ぐ。 |
セカマン1 Xekaman 1 |
322 | 建設中 ・調査: 2006年〜 ・ダム建設: 2008年〜 ・完成予定: 2015年 |
ベトナム・ラオス電力投資開発株式会社(ベトナム)〈70〜80%(未定)〉、ラオス〈15〜30%(未定)〉 | 事業総費用は約4億4100ドル。ベトナム・ラオス電力投資開発株式会社が調達。 アタプー県に位置する。 2006年3月、ベトナム・ラオス電力投資開発株式会社が実施可能性調査を開始。 電力はベトナムに輸出する予定。 |
セカマン4 Xekaman 4 |
155 | 計画 (進行中) |
ベトナム・ラオス電力投資開発株式会社(ベトナム) | 事業費用は約9400万ドル(推定)。 実施可能性調査の覚書が2006年に交わされた。 電力はタイまたはベトナムに輸出予定。 |
セコン3 Xekong 3 |
150 | 実施可能性調査 | ベトナム・ラオス電力投資開発株式会社(ベトナム) | 事業費用は約2億8000万ドル(推定)。 セコン県に位置する。 2008年1月に覚書が交わされた。 電力はタイまたはベトナムに輸出予定。 |
セコン4 Xekong 4 |
300 | 計画 ・ダム建設 (予定): 2008年〜 ・操業(予定) 2014年〜 |
Russian Regional Oil(ロシア)〈80%〉、LHSE(ラオス)〈20%〉 | 事業費用は約6億ドル(推定)。 セコン県に位置する。 2006年3月、Russian Regional Oilが、実施可能性調査についてラオス政府と覚書を交わす。2007年11月、EIAワークショップをビエンチャンで開催。 2006年10月、Russian Regional Oilがダム建設について覚書を交わす。 Vostokhydro Energostroy(ロシア)が建設を受注。 セコン4、セコン5、ナムコン1、ナムコン3の累積影響によって、セコン河流域の漁業生産の50%が失われ、ラオス国内と下流のカンボジアで深刻な被害が発生するとされる。 電力はタイまたはベトナムに輸出予定。 |
セコン5 Xekong 5 |
400 | 計画 ・調査:(2008年終了予定) ・操業(予定):2015年 |
Russian Regional Oil(ロシア)、その他未定 | セコン県に位置する。 電力の大部分はタイに輸出予定。 |
ナムコン1 Nam Kong 1 |
150 | 計画 ・ダム建設(予定) 2008年〜 ・操業(予定):2013年〜 |
Russian Regional Oil(ロシア)〈80%〉、LHSE(ラオス)〈20%〉 | アタプー県に位置する。 電力はラオス国内で消費、あるいはタイに輸出予定。 2006年10月、Russian Regional Oilがダム建設について覚書を交わす。 |
ナムコン2 Nam Kong 2 |
66 | 承認済み ・ダム建設完了(予定): 2015年〜 |
Hong Anh GaiLai Mineral Joint Stock Company | 事業費用は約1億2000万ドル(推定)。 アタプー県に位置する。 電力はすべてベトナムに輸出する予定。 2008年4月、ラオス政府が事業を承認。 |
ナムコン3 Nam Kong 3 |
45 | 実施可能性調査 | Hong Anh GaiLai Mineral Joint Stock Company | アタプー県に位置する。 2005年12月、Russian Regional Oilが実施可能性調査についてラオス政府と覚書を交わす。 電力はラオス国内で消費、およびベトナムへ輸出される予定。 |
ダクエムル Dak Emuele |
130 | 実施可能性調査 ダム建設(予定):2009年〜 |
ベトナム・ラオス電力投資開発株式会社(ベトナム)〈75%〉、ラオス〈25%〉 | 事業費用は約1億5500万ドル(推定)。 セコン県に位置する。 2008年1月、事業開発合意書に署名。 電力はベトナムへ輸出、およびラオスで消費される予定 |
ホアイラムパンヤイ Houay Lamphan Gnai |
60 | 実施可能性調査 (予定):2008年〜2009年 | 不明 | セコン県セコン川支流ホアイラムパン川に位置する。 電力は一部をラオス国内で消費、残りをカンボジアに輸出する予定。 世界銀行が電力局に実施可能性調査の費用約100万ドルを供与。 日本企業ニュージェック社が調査を実施。 |
セピエン・セナムノイ Xepian-Xenamnoy |
390 | 計画 ・調査(予定): 2008年〜 ・建設完成(予定):2018年 |
SK Engineering and Construction (韓国) 〈26%〉、 LHSE (ラオス)〈24%〉, Korea Western Power Co., Ltd〈25%〉、 Ratchaburi Electric Generating Holding Public Co.,Ltd〈25%〉 | 事業費用は約6億6800万ドル(推定)。 アタプー県およびチャムパサック県に位置する。 電力の大部分はタイに輸出する予定。 2003年10月、ラオス政府とKorea & Laos Power Developmentが、実施可能性調査を共同で行うとして覚書が交わされた。 |
セカタム Xe Katam | 61 | 計画 当初の建設完成(予定):2012年 |
関西電力(日本)〈55%〉、タイ投資家〈25%〉、ラオス政府〈25%〉 | 事業費用は約1億2000万ドル(推定)。 チャムパサック県に位置する。 2007年12月、事業開発合意書に署名。 環境・社会アセスメントは実施されたが、その後事業は進まず、調査は期限切れとなっている。 |
カンボジア領域 | ||||
セコン Sekong | 148 | 計画 | -- | ストゥントレン州に位置する。 JICA水力発電マスタープランで、優先順位第13番目とされている。JICAの調査によると、536ヘクタールの土地が水没、503世帯の移転が必要。 |
ラオス領内のダム情報は以下を参照し作成(2012年6月21日時点) http://www.poweringprogress.org//download//Electric_Power_Plants_in_Laos_January_2012.pdf