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政策提言>第40回アジア開発銀行(ADB)総会

ADBは本当に必要なのか?

 

アジア開発銀行(ADB)は、日本が最大の出資国の1つである国際金融機関です。1966年の設立以来、日本は83億1,000万ドルの出資に加えて、特別基金へも98億6,000万ドルを拠出しています。特別基金への拠出は加盟国中圧倒的な額を占めています。歴代総裁は日本人で、そのほとんどが財務(大蔵)省の高官出身者です。つまり、資金的にも人的にも、日本の影響力が非常に大きな国際金融機関と
言えます。

ADBは10年ごとに節目に日本で年次総会を開催しており、40周年を迎える2007年は5月4日(金)から7日(月)にかけて加盟国の財務大臣などが一同に集まって京都で総会が開かれます。ADBは『大メコン圏地域経済協力』(通称GMS)の名のもとに、メコン河流域国でも多くの投融資や技術協力を行ってきました。そこで、メコン・ウォッチではメコン河流域国でのADB資金を使った開発事業の実態や最近の開発資金の動向を踏まえて、この機会にADBの存在意義を改めて問い直したいと思います。

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