ホーム > 調査研究・プロジェクト >熱帯プランテーション問題調査・提言プロジェクト
熱帯林の減少要因としては、これまで違法伐採や大規模な商業伐採が挙げられてきましたが、近年ではプランテーションのための土地利用転換が、最大の要因となってきています。急速なプランテーションの拡大は、森林生態系や地域住民の生活に多大な影響を与え、特にアジアの熱帯諸国においては、ガバナンスの脆弱性や、土地に対する権利が不明確なために、無秩序な開発が行われる事例が見受けられます。
これらのプランテーションは、パーム油、紙、バイオ燃料などグローバルに重要が拡大している商品の原料を生産しており、日本の私たちの消費生活とも無関係ではありません。
メコン・ウォッチでは、2011年度より地球環境基金の助成を得て、東南アジア諸国を対象に、プランテーション拡大による環境・社会影響と、日本等の企業の関わり、パーム油の認証制度や、森林認証など、プランテーションに関連する取り組みについて調査を行っています。またプランテーション問題の所在と、解決のための取り組みについて、日本及び生産国の企業、関連団体等と情報交換及びダイアローグを行っています。
この調査・提言活動は、国際環境NGO FoE Japan、熱帯林行動ネットワーク、サラワクキャンペーン委員会、レインフォレスト・アクションネットワーク、地球・人間環境フォーラムとの協力により実施しています。
2014年、プランテーションの問題を伝えるウェブサイトを立ち上げました。最新情報はこちらをご覧ください。
プランテーション・ウォッチ 責任ある原料調達を目指す http://www.plantation-watch.org
セミナーの配布資料はこちらのページからご覧になれます。
【マレーシア サラワク州・サバ州】
整地直後のアブラヤシプランテーション
(マレーシア、サラワク州) (c)峠隆一
広大なアブラヤシプランテーション
(マレーシア、サラワク州) (c)FoE Japan
成熟したアブラヤシプランテーション内の収穫作業
(マレーシア、サバ州) (c)FoE Japan
【インドネシア リアウ州】
泥炭地の開発により大量のCO2が排出される
(c)熱帯林行動ネットワーク
泥炭地に水路を設けて排水している様子
(c)熱帯林行動ネットワーク
PT.SPA社による紙・パルプ用植林
(c)熱帯林行動ネットワーク
リアウ州村人が管理する農園にて
(c)地球・人間環境フォーラム
リアウ州村人が管理する農園の様子
(c)地球・人間環境フォーラム
収穫されたアブラヤシ
(c)地球・人間環境フォーラム
収穫したアブラヤシを運ぶ作業
(c)地球・人間環境フォーラム
搾油工場へ運ぶためにトラックに並べられたアブラヤシ
(c)地球・人間環境フォーラム
リアウ州TBSが所有する農園。パーム原油を運ぶトラック
(c)地球・人間環境フォーラム
リアウ州パルプ用材を運ぶ船とアブラヤシ農園
(c)地球・人間環境フォーラム
*この「熱帯プランテーション問題解決のための取り組み促進事業」は、2011年度から2013年度まで、独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて実施しました。