ホーム > 現地での活動 > ラオス環境メディアプロジェクト
水田風景
■地域
ラオス全域
■実施期間
2000年4月〜2001年3月、2004年4月〜
■目的
環境と開発に関する情報収集、環境問題解決の取り組みの共有
■プロジェクトの概要
自給自足的なラオスの農村生活は、1980年代の市場経済導入後、大きな変容を余儀なくされています。森は水源であり林産物・薬草などの恵みをもたらし、水位が上下する川は魚や沿岸の畑と豊かな土壌を人々に与えてきました。しかし近年、自然と調和した生活スタイルは崩れ、貧富の差が拡大しています。その背景には、ダムなどの大型開発の推進といった政策的な要因と、農村の人々の中にある開発への盲目的なあこがれや、人為的な環境変化がもたらす影響に対する認識不足もあると考えられます。
ゴム植林のために焼かれる林
開発や環境に関わるこうした問題の所在や様々な解決へのヒントを伝えるべきマスメディアは、ラオスにおいては一党支配の人民革命党・政府の宣伝や会議取材を報じることが多く、自然と調和した農村での開発のあり方について情報を提供することは非常にまれでした。プロパガンダ的な番組や報道を好まない一般視聴者は、ラオス語と言語的に近い隣国タイの電波を受信しています。そのことが、ラオスの言語や文化をタイ化させるのではと危惧する声も聞かれます。
こうした中で、メコン・ウォッチは1999年から、ラオスの開発と環境について積極的に取材し、番組制作を行いたいと考えている県のテレビ局や、それに協力するラオス国内の民間教育機関などを支援してきました。活動を行うにあたっては、各県の地方テレビ局や現地プロダクションと密接に協力しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
*2000−2001年は環境事業団(現環境保全再生機構)地球環境基金、2004−2007年度に日本経団連自然保護基金、そして2009年度はイオン環境財団の支援を受けて実施されています。