ホーム > 追跡事業一覧 > カンボジア > 国道1号線改修事業 (日本ODA支援区間)> カンボジア国道1号線改修事業による住民移転への影響に関する現地調査報告書要約
2008年2月
カンボジアNGOフォーラム 移転行動ネットワーク(RAN)
この文書は、カンボジアNGOフォーラム・移転行動ネットワークが2008年2月に発表した報告書Report on the Field Survey on the Resettlement Impacts caused by National Road No.1 Improvement Projectの要約を、メコン・ウォッチが和訳したものです。
カンボジアの国道1号線改修事業によって周辺住民が受ける影響について、「カンボジアNGOフォーラム」のネットワーク団体「移転行動ネットワーク(RAN)」が調査を行った。この事業は、日本政府の無償資金協力による支援を受けて、カンボジア政府が国道1号線のプノンペン市からメコン河西岸までの56kmを改修・拡張するもの。1800世帯以上の住民が移転を余儀なくされ、RANはその影響について深刻な懸念を表明してきた。
本調査では、国道一号線沿いの7つの集合村の269名に聞き取りを行った。その結果、国道1号線の周辺住民は事業による深刻な悪影響を受けていることが明らかになった。多くの人々が、受け取った補償では実際の移転にかかった費用を賄えなかったと訴えている。移転によって生計手段を失い、生活の再建のために借金せざるをえなかったという声も聞かれた。
主な調査結果は以下の通りである。
本事業では、国際協力機構(JICA)が無償資金協力の事前の調査・実施促進を行っている。JICAの環境社会配慮ガイドラインは、事業による影響住民が適切な時期に十分な補償・支援を与えられ、最低でも事業前の生活水準が回復されるよう求めている。また同ガイドラインによれば、住民移転に関する対策の立案・実施において、影響住民の参加が促進されなければならない。しかし調査の結果、本事業は明らかにJICAガイドラインに違反していることが判明した。
本事業においてJICAガイドラインが遵守され、影響住民が公正な補償を受けられるように、調査の結果判明した問題に関して以下を含む迅速な対応を日本政府およびカンボジア政府に要請する。
Tel: +855-23-214-429, Fax: +855-23-994-063
E-mail: raingsey@ngoforum.org.kh
Tel: 03-3832-5034, Fax: 03-3832-5039
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