ホーム > 現地での活動 > 【タイ】ムン川の氾濫原における魚の多様性保全のための調査・提言活動
調査風景
■地域
東北タイ・ムン川流域
■実施期間
2018年4月〜2020年9月
■プロジェクトの概要
メコン河流域の魚は多様性に富んでいます。その魚は、人びとにとって重要な食料で、開発によって劣化する環境の中でも、その持続的利用が求められています。また、将来の生態系回復に向けて、まだ分からないことが多い魚の生態について情報収集をし、記録を残していくことも重要です。
メコン河の重要な支流の一つであるタイのムン川は、かつて、本流から回遊する魚を基にした漁業が栄えていました。しかし1990年代以降、中流域と河口のダム開発により河川環境は劣化し、天然魚は減り続けています。本流からの回遊経路は絶たれたままの状態ですが、調査地のムン川中流域では、ムン川の複数の支流と雨季に浸水する林、そして旧河川が混在し、魚が産卵可能な環境が支流の中に残り魚は短い距離を移動して過ごしているようです。
メコン・ウォッチは2001年より断続的に、この地域の住民による調査と魚の保全活動に協力してきました。今回の調査では、これまでの河川開発の状況と川への影響、残存魚種、魚の産卵情報、住民による保全活動の現状と効果などを住民グループと調査し、地域の資源管理にその情報が活かされるよう小冊子にまとめ、提供しています。
冊子:ムン川の魚について知ろう
タイ語版(サイズ13M/PDFで開きます)
英語版(低解像度です)(1.6M/PDFで開きます)
英語版(22M/PDFで開きます)